こんにちは、ワイヤー京都編集室です。
今回は編集室に届いたお便りの中から、
日本とシンガポールの園児とのオンライン交流会レポートをご紹介いたします!
シンガポールの幼稚園との保育教材の開発研究をきっかけにした文化交流
京都女子大学 発達教育学部教育学科で、算数・数学教育を教えている教授の坂井武司です。
京都幼稚園では、2025年1月23 日(木)、シンガポールのテマセック幼稚園(MOE Kindergarten @ Temasek)とのオンライン文化交流会を開催しました。
シンガポールは、81ヶ国が参加する国際学力調査(PISA2022)で 3分野(数学的リテラシー、読解力、 科学的リテラシー)全てが1位の学力上位国です。
私は、認知能力の早期教育を重視するシンガポールの現地の保育を見学し、学力の高い子どもを育む保育カリキュラムや保育方法の分析、教員へのヒアリングなどを行い、日本の教育への適応方法を研究しています。
シンガポールのテマセック幼稚園の教員と共同で保育教材開発も行っており、今回、日本とシンガポールの両国の園児のオンライン文化交流が実現しました。
両国の園児が、新年の遊びや干支について紹介!
こま回しや福笑いの実演や「きらきら星」を互いの言語で合唱・ダンス!
交流会では、園児たちがお互いの国の年始の過ごし方について紹介。テマセック幼稚園は中国にルーツをもつ園児が多いことから、中国を起源とする日本やアジア諸国に 浸透している共通の暦である干支ゲームを体験。両国の園児が、それぞれの国の干支の動物の絵を交互に見せ合いました。羊と山羊、猪と豚のように、干支の動物に若干の違いがあったことも面白い発見だったようです。
日本の子ども達は、日本のお正月を紹介、こま回しや福笑いなどのお正月の遊びを披露しました。
シンガポールの園児からは、旧正月の伝統の紹介や、旧正月の祝いのビデオ、子ども達によるダンスなどが披露されました。
また園児は、幼稚園紹介や共通の童謡「きらきら星」を披露し合い、生活習慣、遊び、言語、歌い方、 踊り方の違いなどを学び合いました。
「シンガポールの子と一緒に遊んで楽しかった!」「歌が楽しかった!」
参加した園児からは、「シンガポールの子と一緒に遊んで楽しかった」「歌が楽しかった」などの感想があがりました。シンガポールの園児は,文化交流会後に、福笑いのセットを用意してほしいと先生にお願いしたそうです。園児たちが一緒に楽しむのに、国境も言語の壁も関係なかったようです。
これからのグローバル社会を生きる園児に、国際感覚の素地を育成するという意味でも、改めて、幼児期から国際交流することの意味や重要性を実感しました。
両国の幼稚園の交流は、今後も継続し、2025 年 3 月の京都幼稚園の卒園式にはテマセック幼稚園からビデオレターで メッセージが届く予定です。
是非、今後も京都幼稚園の取り組みに注目してみてください。