昨日も夜遅くて…
こんにちは。
元保育士で資格取得講師の倉まり子です。
私は、約7年間
100人以上の親子と接してきました。
朝、登園した時に
保護者が言うセリフで多かったのが
「昨日も夜遅くに寝たので
朝ごはんが食べれていません」
「昨日、全然寝てくれなくて
朝起こすのが大変でした…」
「眠れていないので
もしかしたら、活動中に眠くなってしまうかもしれません」
こんな声です。
半年に1回の
保護者面談でも
同じような悩みを抱えていらっしゃる保護者が
本当に多かったです。
子どもたちも
保護者に抱っこされて登園したり
半分眠っている状態だったり
眠いからか機嫌も悪く
泣き出す子どももいました。
子どもが寝てくれないと
何で?ってなりますよね。
明日早いのにと焦ったり
ついつい叱ってしまったり…
そんな保護者の方も
多いのでは、ないでしょうか?
今回は、この寝ない理由
そして寝てくれるためには
どうしたら良いかについて
お伝えしていこうと思います。
保護者の声掛け
声掛けって何だと思いますか?
早く寝なさいよー
と言うことでしょうか?
もちろんそれも声掛けですが
私が思う声掛けは
子どもの行動を促すことではなく
子どもが行動を起こすきっかけになることを
伝えること
だと思っています。
寝ないことで
どうなるのか
なぜ、早く寝ないといけないのか
何度かブログでも
紹介してきましたが
何かを子どもに伝える時は
理由もセット
であると
子どもは納得して動けるようになります。
ただ単に
今からする行動を示す「声掛け」ではなく
行動を促すことのできる「声掛け」
をすることが
重要になってきます。
いやいやいや
そんなことを言っても
うちの子どもは全然言うことなんか聞いてくれません。
そういった保護者の方も
いらっしゃるかもしれません。
その場合にすると良い事を
次でお伝えしていきます。
古典的条件付けは効果ある?
私は大学で心理学専攻だっため
ここで少し心理学の話をしたいと思います。
パブロフの犬を用いた実験を知っている方も
もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
簡単に実験内容を説明すると
べルを鳴らして犬にエサを与え続けていたら
次第に犬はベルの音だけでエサが出ると思いよだれを垂らすようになる
といったものです。
これを
よく子どもにしてしまっている保護者がいます。
だだをこねたら、お菓子を与える
騒がれると困るからスマホを与える
確かに家事で忙しかったり
公共の場で大騒ぎをされたら
周りの目も気になるし
困りますよね。
言っても分からないからと
何か物でその場をしのごうとしていませんか?
そうすればするほど
この実験のように
子どもは
こうしたら、こうなる
ということを無意識に学んでしまうのです。
じゃあ、言っても聞いてくれない子
言っても中々動いてくれない子どもには
どうしたら良いか
それは
自分の気持ちを+αでつたえる
ということです。
子どもがどうこう
ではなく
お母さんは(あるいはお父さんは)こう思う
ということを伝えるのです。
例えば、早く寝て欲しい
と思った時
「早く寝なさい」
と言っても聞いてくれない
「明日眠たいまま保育園行っても楽しくお友達と
遊べないけど良いの?」
と言っても聞いてくれない
その場合は
「早く寝てくれたら、お母さん嬉しいな」
「明日元気いっぱいおはようって言ってくれたら、お母さんは嬉しいな」
というように
自分自身の気持ちを加えることで
子ども自身も
お母さんが喜んでくれるなら
お父さんが喜んでくれるなら
と聞く耳を持つようになります。
ここで初めて
自分の視点ではなく
相手の視点に立って考えられるようになります。
ここでお勧めなのが
「悲しいな」よりも「嬉しいな」といった
ポジティブな感情を言ってあげるのが良いです。
誰しも悲しまれるのは嫌ですが
喜ばれることをしたいと
無意識の中で思っているからです。
まとめ
中々、朝起きれない子
夜寝てくれない子
いると思います。
焦れば焦るほどイライラしますし
子どもが言うことを聞いてくれないと
尚更苛立ちが募ることもあるでしょう。
そんな時は
今回紹介した
して欲しい行動+理由+自分の気持ち
を組み合わせて伝えると
子どもなりに立ち止まって考え行動してくれます。
実際、私も保育士時代
この言葉がけで何度も助けられました。
是非1度やってみてください。
今回は
「中々寝てくれない子どもには、どうしたら良いか」
私が今まで経験してきたことを含めてお伝えしてきました。
次回は
「慎重になりすぎる子どもに対しての接し方」
についてお伝えしていこうと思います。
次回もお楽しみに。