第62回夏期健康学園～第2回 京キッズ・ヘルスプロモーション～　2024.08.05

子ども達を取り巻く健康課題が多様化しています。教育現場では、「目」「歯・口」「薬教育」「アンガーマネジメント」等の新たな健康課題について、現状とニーズを捉えた指導が必要となっています。

ゲームやスマホの利用は子どもの視力低下に拍車をかけ、令和4年度学校保健統計によると、裸眼視力1.0未満の割合は、3年生で約35％、6年生では約55％以上となっています。お口の健康についても虫歯だけでなく歯周疾患が増加しています。さらには気持ちをコントロールするためのアンガーマネジメント、薬の正しい使い方や副作用を学ぶ薬教育も、近年重要度を増しています。

そこで、このような健康課題に対して、京都市小学校保健研究会に所属する小学校の教諭や養護教諭らと京都女子大学の養護教諭を目指す学生達が連携し、小学校4～6年生約100名を対象に、夏休み期間を利用して意欲的な生活改善につながるよう、ワークショップ型の学習会を行うことになりました。

参加する小学生は、「①これであなたも目のマスター」「②自分の歯・口は元気かな？」「③身にせまる！？くすりのひみつ」「④気持ちをコントロールするには…」の4つから、各自が学びたいブースを2つ選んでグループワークに参加します。
体験や学習を通じて、健康な生活を送るための方法を具体化し、今後の生活改善につなげていきます。また他校の子どもとの交流を通じて、同じ悩みや課題を抱える子どもと思いを共有し、意識的に生活改善につながるように働きかけます。