こんな悩みありませんか?
こんにちは。
資格取得講師で元保育士の倉まり子です。
2022年も残りわずかとなりました。
今年は、皆さんにとってどんな年でしたか?
今回は、2022年最後のテーマ
「慎重な子どもに対しての対応法」
です。
最近開催した「子育て悩み相談室」で
ある保護者の方が
こういうことを仰っていました。
「私は全然慎重派ではないのですが
子どもが、何をするにも慎重派で
どう接したら良いか分かりません」
子どもの性格は
本当に様々です。
そんな中で
似たようなお悩みを抱えていらっしゃる方も
いらっしゃるかもしれませんね。
では、早速「慎重の善し悪し」について
お伝えしていきます。
慎重になる理由
そもそも慎重になる理由は
何が考えられるでしょうか。
何か怖い体験をしたから?
何事も確認してからじゃないと不安だから?
恐らく色々な理由が挙げられると思います。
例えば、注射の時はどんな反応を示すでしょうか?
注射=痛い、怖い
といったイメージが強いと
誰だって身構えてしまうものです。
人は、他の動物と異なるのは
イメージが出来るというところ。
予め「注射は怖いよ、痛いよ」
という情報が入ってしまったら
ビクビクしてしまうのも無理はありません。
子どもに限らず
大人だってそうだと思います。
では、どうやったら
「慎重」になる気持ちを和らげることが出来るでしょうか。
慎重は悪いこと?
答えは△です。
そもそも慎重であることは
悪いことなのでしょうか。
慎重になりすぎて1歩踏み出せなかったり
尻込みしてしまうこともありますが
何も悪いことだけではありません。
慎重だからこそ
確認を十分に行い
確実に大丈夫だと思って進むことができます。
しかし、時に慎重さは
気持ちを沈ませてしまいかねません。
ある出来事が1週間後に迫っていて
それが、自分にとって
不安を感じることだった場合
慎重派の人は
1週間もの間ずっと不安で仕方ないでしょう。
もしかしたら有意義に過ごせたかもしれない日々を
憂鬱な気持ちで過ごしてしまうかもしれません。
では、そうならないために
どうしたら良いでしょうか。
例えば、先ほどの
「注射」を例にした場合
あなたなら、何て子どもに声をかけますか?
以前から、ブログでも紹介している通り
人は「なぜ」「なんのために」といった理由や目的が明確の場合と
そうでない場合の気持ちの持ちようが全く異なります。
それを踏まえると
答えは自ずと見えてきます。
なぜ、その注射を打たなければならないのか
何のために打つ必要があるのか
といったことを
伝えることも1つの手です。
人は予め情報が入っていることと
情報が入っていないことだと
不安さ慎重さにも違いが表れます。
自分に置き換えて考えてみると
分かり易いかもしれません。
何の情報もないままに
突然病院に連れてこられる不安と
予め何のために病院に行くか
教えてもらってから行く時の不安と
恐らく同じ不安でも
不安の度合いが異なるでしょう。
それと同じです。
なぜ慎重になるのか
なにが慎重にさせているのか
そこをしっかり把握する必要があります。
私が保育士時代でも
何か新しいことに挑戦しようとする時
何も怖がらずに飛び込んでいこうとする子と
周りの様子を伺いながらやろうとする子
そもそも慎重になりすぎてやろうとしない子
本当に色々な性格の子どもがいました。
未知のこと=怖い
という心理が「慎重」を生み出しているのなら
逆の心理をついて
「未知ではないこと」を先にやり
徐々に未知なことに持って行くやり方を
私はしていました。
例えば「ハードル」を初めてする時
そもそも今までハードルなど
やったことがなかった子どもが
いくらお手本を見せた所で
怖がって中々跳ぼうとしないのは
容易に想像できていました。
そこで最初に私がしたことは
縄跳びを床に置きうねらせ
そこをジャンプする遊び
いわゆる「蛇さん」を最初に取り入れました。
縄跳び遊びは
前々から何度も取り入れていたため
ジャンプする楽しさを味わう意味でも
やっていたことです。
それが出来ると
次はもの凄く低めのハードルを
「またぐ」というステップに移りました。
ここでは
あくまでも「またぐだけ」です。
それを何度も繰り返すことで
ハードルというものに「慣れ」ていくように
していきました。
ハードルをする前に
ハードル自体を怖がってしまっては
元も子もありません。
そのため少しずつ小さな目標をクリアしていくことで
ハードルは怖くない
跳ぶことは怖くない
という意識に持って行きました。
そうすることで
最初は慎重で中々跳ぼうとしなかった子どもも
少しずつではありましたが
跳べるようになり
高低それぞれのハードルを全て跳べるようになるまでに
なりました。
突然未知なものに挑戦することは
誰だって怖いものです。
慎重になるものです。
その未知のものの
前段階に何をするか、が
慎重を少しでも和らげるものになります。
最初に例に挙げた注射だと
理由や目的を話すことも良いですが
他の方法として
おままごとの一環で
「お医者さんごっこ」を取り入れるのも
良いでしょう。
子どもにお医者さん役をしてもらい
保護者が患者役になり
注射を打つ真似ごとで構いません。
「先生が注射を打ってくれたから元気になりました」
「注射、最初は怖かったけど、思ったより怖くなかった」
予めそういう知識や気持ちを知っていると知らないとでも
変わってくるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「慎重になる子どもの対応の仕方」について
ご紹介してきました。
自分はそうじゃないのに
なぜ、子どもはこんなにも慎重なのだろう?
と自分との性格との違いに驚くことも
あるかもしれません。
自分と違うことで
接し方や子どもの気持ちが分からない
と悩むことも多いかもしれません。
でも大丈夫です。
子どもと向き合おうと一生懸命なママさんパパさんに
私の経験や知識が少しでも
お役に立てれば、そんな嬉しい事はありません。
子育てに正解や不正解は
ありません。
あるのは〇か△です。
子育ては決して楽ではないし
完璧な母親や父親を目指してしまっているかもしれません。
私も完璧な保育士を目指していたことがありました。
保育士は優しい
そのイメージを崩してはいけないと
思ったこともありました。
10人の保育士がいたら
10通りの保育の仕方があるように
10人の保護者がいたら
10通りの子育ての仕方があります。
何が正解か分からず
悩んでいる保護者様に
もし迷ったり
これで良いのかと思った時は
いつでも読み返しに来てください。
次回のテーマは
「すぐに諦めてしまう子どもをやる気にする方法」
です。
何をするにも長続きしない
すぐに諦めてサジを投げてしまう
そんな悩みありませんか?
次回も私の経験や知識を通して
お伝えしてきます。
次回もお楽しみに。