こんにちは!関西圏内でFPの仕事をしている髙橋と申します!愛媛県出身で現在は大阪在住の30歳です。3歳の時に両親が離婚し、その後シングルマザーの家庭で育った経験と、母親がお金の準備をしてくれていたことで大学に進学できた経験から、少しでも同じ境遇の方にお役に立ちたいという思いでFPの仕事をしております。自身の経験から、ひとり親家庭の方に役立つ情報を発信出来たらと思っております。早速ですが、ひとり親家庭に対する支援として、国は4本の柱を作っているのをご存じでしょうか?ひとり親家庭になると環境の変化で金銭面の問題、仕事に関する問題、日常生活や住まいに関する問題など、様々な問題や悩みが出てきます。ひとり親家庭の支援はお子様に関する支援だけでなく、親御様に対する支援も沢山あります。国の制度ですので、是非参考にして頂ければ幸いです。
目次
ひとり親家庭の現状
まず初めに日本ではどれくらいのひとり親家庭があるかご存知でしょうか?平成28年度の全国ひとり親世帯等調査結果によると日本では3組に1組が離婚をしているといわれており、母子世帯は123.2万世帯 父子家庭は18.7万世帯となっております。最近では子連れ離婚も珍しくないですが、子育てや日々の生活について、仕事について、そして金銭的な問題など、様々な不安要素が沢山あるかと思います。今回はそんな不安が解消されるかもしれない、ひとり親家庭への国の支援「4本の柱」の概要をご紹介します。
1つ目の柱 子育て・生活支援
子育て・生活支援関係の主な事業や取り組み
- ひとり親家庭に対し、自立支援員が生活一般についての相談指導を行う。子育て・生活支援のひとつとして、保育所、放課後児童クラブの優先入所があります。
- 病気などにより家事援助や保育などのサービスが必要となった際に、家庭生活支援員の派遣などを行う事業。
- 放課後児童クラブ終了後にひとり親家庭の子供に対して、学習支援や食事の提供を行う事業
- 保護者が病気やその他の事業においてお子様の養育が一時的に困難になった場合に児童養護施設で一定期間お子様を預かる事業
- 自立に向けて意欲的に取り組んでいるひとり親の方の為に、家賃の支払いを援助
- 新型コロナウイルス等の感染症拡大により困窮するひとり親家庭の子供に子ども食堂等で食事提供を行う。
2つ目の柱 就業支援
就業支援の主な事業や取り組み
- ハローワークによる支援 子育て中の女性などに対する就業支援
- 母子家庭の母などに対し、就職相談や就職支援講習会、就業情報の提供や養育費の相談などの生活支援サービスの提供
- 地方公共団体が指定する教育支援講座を受講した母子家庭の母などに対して、講座の受講料の6割相当額を支給
- 経済的な自立に効果的な資格を取得するために、1年以上育成機関などで就学した場合に給付金を支給(対象資格の例 看護師・保育士・介護福祉士・理学療法士・調理師・製菓衛生師など)
3つ目の柱 養育費確保支援
養育費確保支援の主な事業や取り組み
- 母子家庭の教育費の確保のため、養育費の取り決めなどに関する専門知識を持つ相談員への相談対応 SNSを活用した相談支援も創設
- リーフレット等による情報提供 養育費取り決めの為に家庭裁判所に訪れる際の同行支援 弁護士による離婚前・離婚後の養育費取得のための取り決めや支払いに関する法律相談の実施
- 離婚協議開始前の両親に対し、離婚が子供に与える影響、教育費や面会交流の取り決め、離婚後の生活を考える機会の提供
4つ目の柱 経済的支援
経済的支援の主な事業や取り組み
- 児童扶養手当の支給
- ひとり親家庭でお子様を扶養している方に経済的自立や生活意欲の助長、合わせて扶養しているお子様の福祉のために12種類の資金の貸付(①事業開始資金 ②事業継続資金 ③修学資金 ④技能習得資金 ⑤修業資金 ⑥就職支度資金 ⑦医療介護資金 ⑧生活資金 ⑨住宅資金 ⑩転宅資金 ⑪就学支度資金 ⑫結婚資金)