醍醐渡辺クリニックのドクターに伺いました-_20250506

醍醐渡辺クリニックインタビュー醍醐渡辺クリニックインタビュー

醍醐渡辺クリニックは、女性の体のホームドクターとして、思春期から老年期まで女性に寄り添って50余年。
今回は読者の皆様からのご質問が多い「不妊治療の先進医療」「出生前診断」についてお答えいたします。


ドクター紹介

渡邉院長
滋賀医科大学卒
診察の特徴・お勧めポイント:几帳面で丁寧に診察し、患者さんに1番良い治療方針を提案するDrです。経験豊富な知識で、患者さんの悩みにも真摯にお答えされています。
趣味:水泳、ウォーキング


不妊治療の先進医療について教えてください。

 先進医療とは、厚生労働省が定める高度な医療技術を用いた治療のうち、公的医療保険の対象にするかを評価する段階にあるものをいいます。先進医療は自由診療となるため、治療費は全額自己負担になります。ただし、一 定の施設基準を満たす医療機関であれば、通常の自由診療とは異なり保険診療と併用することが可能です。不妊治療の分野では、生殖医療専門医がいることや医師としての経験年数や一定の実施症例数があることなどの厳しい要件を満たした医療機関が保険診療と併用できる先進医療の認定を受けることができます。当院でおこなっている不妊治療のうち、先進医療に該当するものを表にまとめました。先進医療を希望される際は、ご自身に適応があるかどうか、まずはかかりつけの医療機関にご相談ください。先進医療は全額自己負担になりますが、多くの自治体で助成金の支給をおこなっています。また、医療保険の「先進医療特約」に入っていれば、負担が軽減されます。

超音波でわかる異常には
どんなものがありますか。
また、出生前診断について
教えてください。

 出生前診断とは、赤ちゃんが産まれる前に生まれつきの病気がないか、産まれた後にどういう治療を行うかを調べる検査のことをいいます。産まれてくる赤ちゃん100人のうち約3人は何らかの異常をもっているといわれています。この中で染色体異常が原因と考えられるものは約25%といわれています。染色体の数に関係のない疾患もあり、出生前検査で診断できるものには限界があります。  出生前検査には超音波検査(エコー)による形態異常(奇形)などの診断と、遺伝学的な検査による染色体異常や遺伝子異常などを診断するものに分けられます。  当院では妊婦健診の超音波検査で赤ちゃんの大きさなど発育の様子も見ますが、胎児の手足や骨格、臓器などに異常がないかなど形態の詳しい観察も妊娠初期から中期に行います。妊娠初期に胎児の首の後ろのむくみ(NT)に 一定以上の厚みがあれば先天性疾患の可能性を考えます。  遺伝学的な検査は、染色体などの遺伝情報について調べる検査です。家族や上のお子さんに先天的な異常がある場合はより細かい遺伝学的検査を行うことがあります。胎児の遺伝学的検査には、羊水検査、絨毛検査、NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)、母体血清マーカー検査などがあります。  出生前診断により特に遺伝性疾患の可能性が認められた場合、赤ちゃんの治療、予後、社会支援等についての専門的な知識を持った遺伝専門医や遺伝カウンセラーなどによる適切なカウンセリングが重要となってきます。出生前検査はすべての医療機関で行っているわけではありませんので、検査を受けたい場合は医療機関に確認し、ご相談ください。

【カウンセリングルーム】
不妊患者様への詳しい説明はプライバシーを配慮しカウンセリングルームで行います。

今回のお話しはいかがでしたか? 
当院では上のお子様連れでも受診できますので、二人目の不妊でお悩みの方はご相談ください。


醍醐渡辺クリニック

075-571-0226
京都市伏見区醍醐高畑町30-15
地下鉄醍醐駅1番出口より南へすぐ
https://www.d-w-c.jp/

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